MITSUMARU MOUNTAIN COFFEE. "STORY"

MITSUMARU MOUNTAIN COFFEE. "STORY"

2014年のある朝

それは始まりました。良く晴れた日の出来事です。

前の晩に友人から連絡をもらい、「明日の朝、バイクで山に行ってコーヒーやろうぜ。朝コーヒーの会。」という事になりました。

当時僕の年齢は47歳。友人達もほぼ同じ年代で、それぞれの人が古いバイクが好きで修理やメンテナンスをしながら長年同じバイクに乗っているというような人達でした。

 

 

バックパックにマキネッタとバーナーを詰めて、

お気に入りのコーヒー豆とお気に入りのコーヒーカップを持って出かける。前日の準備は小学生の時の遠足に行く前の晩といった感じで、それはそれはウキウキとした気分だった。

朝5時に集合して、近くの山へ向かう。それぞれ仕事があるので、たった一杯のコーヒーを飲むだけの為に集まるのだ。

素晴らしい景色と美味いコーヒー、そして仲間達といる時間はもしかしたら遠い所を旅するよりも貴重で素晴らしい時間だったのではないだろうか。47歳といえば今よりも若かった事は間違いないが、一人前のおじさんである。

コーヒーを飲み終えると、それじゃぁと言ってそれぞれが仕事に向かう。こんなに贅沢な時間があるだろうか・・・その時僕はそう思った。

僕が引っ越した事により少し遠のいてしまったのだが、いつも20代の時と同じような感覚で接する事ができる仲間との良い思い出。そして社会的な地位もあるそれぞれの大人達が子供の頃に戻る瞬間でもあった。

その思い出の味を皆さんにも味わって頂けるように始めたのがこのミツマルマウンテンコーヒーである。

 

 

決して上品ではなく、

荒っぽくどこか男っぽいコーヒー。スタートは道の駅に場所を借りての出店でした。売れるのかどうかも全く分からずにスタートしたMOUNTAIN COFFEE.マキネッタで淹れる=とても効率が悪く、注文が重なると長い時間お待たせしてしまう事もしばしばありました。しかし、バイク乗りの皆さんはやっている事を理解してくれた上で待ってくれる方も多く助かったのを覚えています。一杯500円から650円もするコーヒーが時には一日100杯近くご注文を頂き本当に嬉しかったのを今でも覚えています。

MITSUMARUMOUNTAINCOFFEE

 

ここでもバイクの方々に可愛がって頂き、新しい繋がりをたくさん持つ事ができました。

 

ジェネレーションX 

と呼ばれる僕らの世代は、ある意味本物志向ではないでしょうか。飾り付けたようなストーリーではなく、本当の出来事から生まれたコーヒースタンド。2022年このブログを書いている時点では二箇所に出店しつつ、伊豆の山の中に店舗を構えるまでになりました。主体事業であるスモークチーズ・スモークベーコンの販売と並べて現在は出店をしたりしています。

誰にでもあるかもしれない子供に戻る瞬間。そんな瞬間を創るお手伝いができれば、それは時にロマンティックな瞬間になるのではないでしょうか。

 

製品を作っている背景には何があるのか。どんな人が作りどんなふうにやっているのか。それを知って頂く事に大きな意味があると僕は思っています。この人たちは何が好きでどうやって考えるのか・・そんな事を自社のホームページにブログとして記載しています。ご興味があればこちらよりご覧下さい。>>

 

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