木漏れ日の図書館

木漏れ日の図書館

あなたの心に、静かな居場所はありますか?

都会のざわめきや、慌ただしい日常から
ふと距離を置きたくなるときがあります。

情報があふれ、次々と求められる応答のなかで
「本当に大切なことは何だったか」と
問いを胸に抱いたあなたへ。

私たちは、山あいのキャンプ場に
小さな“本のある場所”をつくります。

あなたの椅子と本を持ってくる場所。
キャンプではなく、本を読みにくるプランを作ります。

木々の間から差し込む光のなかに
ゆっくりとページをめくる音が重なる場所。

本は、ただの読み物ではなく、
自分を取り戻すための旅路の地図でもあります。
そしてその旅を、コーヒーの湯気がそっと見守ります。

山の中、静かに本を読むための
“本棚”と場所を、いくつか用意しました。
まだ数は多くありません。でも、どれも
“どこかで見たような本”ではありません。

ファッション、音楽、哲学、小説──
ただ読むためではなく、
その一冊と向き合うための本たちです。

木漏れ日が揺れる時間のなかで、
あなたの手に触れる一冊が
記憶に残る言葉を届けてくれるかもしれません。

あなたが選んだ椅子と、好きな本と一緒に
誰にも急かされない時間を過ごしてください。

「Library in the Dappled Light(木漏れ日の図書館)」
それは、“ただ読む”を超えて
“ただ在る”ことを味わうための時間です。

 

 

⭕️2025年7月3日更新:一部書籍のご紹介。

一部の書籍をご紹介して参ります。僕の足跡でもあり
これからの世代の人の道標になるかもしれない本たち。
何処でも見れるものではなくて、何処かで売っている訳でもなく
そこにデジタル社会にはないものが潜んでいると感じてもらえれば。

Kurt Cobain JOURNALS (英語)

出典:https://www.rockinon.co.jp/publication/book/25756

"デビュー以前から死の直前まで書き綴っていた日記、イラスト、歌詞の原案、手紙、覚書の数々を収録2002年秋、その発売と同時に全米に衝撃を与えたカート・コバーン直筆の日記、『JOURNALS』。本書はカートがデビュー以前からその死の直前まで書き綴っていた日記、イラスト、歌詞の原案、手紙、覚え書きの数々を全280ページに亙り収録した、ニルヴァーナ・ヒストリーの失われた「ピース」を埋める決定的な一冊です。"

 

SCREAMING LIFE   (英語 写真)

1990年代シアトル周辺の音楽シーンをまとめた一冊。NIRVANAが初期に所属していたシアトルのレコードレーベルSUB POPより発刊。当時この本が欲しくてSUB POPに連絡して購入した本。写真はチャールズ・ピーターソン。独自の写真をTシャツにしたりもしていました。当時洋服店を営んでいた僕は、チャールズ・ピーターソンの写真展を開催した思い出もあります。お好きな人には見応えのある本。

EILEEN GRAY(英語・伝記・写真)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4

アイリーン・グレイは、アイルランド生まれの女性建築・インテリア・プロダクトデザイナー。おもにフランスで活躍した。建築家デビューすべく1927年から1929年にかけて、フランス・ロクブリュヌ=カップ=マルタンに自身の別荘E1027を設計。内装と家具とともに代表作として知られる。建築の本ですが、家具の先進的なデザインをご覧頂けます。

VIVIENNE WESTWOOD (英語・写真)

2022年12月29日にお亡くなりになってからこの本は高値で取引されているとの事。コレクションの写真が主ですが、430 KING'S ROADで展開されていた伝説のショップに関わる写真やショートコメントが興味を引きます。1967 HUNG ON YOU,1969 MR FREEDOM,1970 PARADISE GARAGE,1971 LET IT ROCK,1972 TOO FAST TO LIVE TOO YOUNG TO DIE,1974 SEX,1977 SEDITIONARIES,1980 WORLDS END,以前洋服店を営んでいる時にVivienne Westwoodとも取引をしていましたが、その独特なスタイルは語り継がれる事でしょう。日本企画の商品ではなく、コレクションのモデルは殆どの人が着こなせるものではありません。しかし、頑なにその部分だけをピックアップして展開していたのを思い出します。

AMERICAN JUNK (写真・洋書)

素晴らしきガラクタたちの世界。見ているだけで楽しくなります。JUNKなものを選び、そしてそれを飾りに使う。それは人とは異なる視点を持っていなければなりません。今は少なくなった頑固おやじがやっているリサイクルショップにはその視点を養うべきものが沢山置いてありました。その時代が懐かしく、HIMENOYU MOTHER.でもその時に買い揃えたものを今でも飾っています。

Warhol   (写真・洋書)

アンディウォーホールの作品写真集。もはや説明は必要ないと思いますが、ネットで見るのと本でみるのとでは確実に異なります。印刷のインクの匂い、紙の手触り、そんなものと一緒に楽しんでください。

Bauhouse   (写真・洋書)

出典:https://officialbauhaus.jp/blogs/magazine/what-is-bauhaus

”バウハウスは、1919年から1933年までの間に、ドイツのワイマールで始まった影響力のある芸術とデザインの運動です。バウハウスは、個人の芸術性と大量生産・機能性を融合させ、あらゆる芸術的媒体を一つの統一的なアプローチで融合させることを目指しました。1925年にデッサウに、1932年にベルリンに移転し、ナチスからの絶え間ない嫌がらせを受けながら、最終的に閉校しました。バウハウスのデザインは、抽象的で角ばった幾何学的なものが多く、情緒や感情を排除し、歴史に名を残さないシンプルなデザインを提唱し、その美学は建築家、デザイナー、芸術家に影響を与え続けています。” 理念を掲げた、小さいが影響力のある存在であり、思想そのものという考え方が僕のやりたい事に非常に近い。難しいですが、デザイン全般に興味がある方は避けては通れない道の一つだと思っています。

 

LOSER   (英語・写真)

1990年代、今世紀最大のネガティブスローガンを掲げたインディペンデントレコードレーベルのSUB POP。LOSER(負け犬)とプリントされたTシャツは、当時のシアトル音楽シーンを物語っています。それまでのキャンディーポップと呼ばれた80年台のPOPソングを、アンダーグラウンドからひっくり返すという、そのあり方に僕らは心を奪われました。このネガティブキャンペーンは僕らジェネレーションXの心を掴んで離さず、今でも僕らは「マーケティング」という言葉に意義を唱えています。この本はそのSUB POPから出版されており、安い紙、白黒の荒い写真と素晴らしい皮肉の言葉で構成されている僕ら世代の聖書です。売っている所は殆どないと思います。(調べてません)

2014年のロッキンオン (雑誌)

今から約10年前、彼らはどうしていたんでしょう。現在はありえないと言われていた復活。リアムが自身の洋服ブランド「プリティグリーン」を発表した頃だと思います。一度だけプリティグリーンの関係でリアム主催のパーティーに招待されて行ったのですが、案外身長は高くなく、あのままのロックスターというオーラを身に纏っていました。ロッキンオンは沢山あったのですが、なぜかこの一冊だけが発見されました。

GQ JAPAN   (雑誌)

上のロッキンオンよりももっと古くて、1997年の12月号。Oasis部分のタイトルは「世界が彼らを求めている」です。この時代はオルタナティブというジャンルが出てきて国内外問わず、バンドスタイルの楽器を演奏しながら歌うスタイル、そしてどこかぶっきらぼうで憎めない皮肉の天才達がステージに立っていました。音楽にとってとても魅力のある良い時代だったと思います。中身は読み返していませんが実に28年前…当時の世相やどんな世の中だったか、タイムマシーンに乗ったつもりで読んで頂きたいと思います。

SEARS   (1961年シアーズの通販カタログ)

この本は1961年、アメリカの百貨店シアーズが展開していた通販カタログです。「こんなもの見て何になる?」と思っている方々の意見はごもっとも。ですが、僕らのようにデザインに関わる仕事をしている人には現代にも通用するディティールやアイディアがぎっしりと詰まった本なのです。日本でいう電話帳くらいのヴォリューム。紙質も電話帳のイメージですからこの本だけは慎重にお願いします。何故1961年という事に価値があるか、リーバイスの66年モデル、フェンダーなどの楽器類、バイク、車、何故60’sが貴重なのか。それは1950年代のアメリカの好景気が作用しています。デザイン、付属品、カラー、素材、どれをとっても企業が潤っていた後の流れなので贅沢に、あるいは無駄を普通に演出できているからです。この本は、アパレルや、その他デザインに関わる人に1日かけてしっかり見ていってほしい本。おそらくもうあまり中古本市場にも流通していないと思われる貴重なものです。

また更新する予定ですが、本当に必要がない人には必要がない本です。
しかし、少数の方々にとってはその辺の図書館にはない本になると思います。
数は少ないですが、「木漏れ日の図書館」のプランをお待ちください。現在プラン作成を進めており、暑さがおさまるタイミングで、なっぷにプランを掲載予定です。

 

 

本の寄付について

あなたが読んだ痕跡は、誰かの道しるべになる。

木漏れ日の図書館では、本の寄付をゆるやかに受けつけています。

ページの端を折った跡、マーカー、付箋──
それは、あなたがその本と過ごした時間の証であり、
次の誰かが立ち止まる場所になります。

もちろん、ぼろぼろで読めないものは避けたいのですが、
「新品のようにきれいな本」である必要はありません。

あなたの手を通った本の温もりが、
この小さな図書館の空気をつくっていきます。

寄付に関してのお問い合わせはインスタグラムのDMにてご連絡をお待ちしております。

⭕️2025年7月3日更新:本が集まり始めました。

ご寄付を頂いたお客様、本当にありがとうございます。

以下の本、大切に使わせて頂きます。

また、皆様からの本のご寄付は今後も継続して行なっております。

捨ててしまう前にお声をかけて頂けましたら嬉しく思います。

何卒宜しくお願い致します。

以下、ご寄付頂いた本になります。

 

詳細が決まり次第、キャンプ予約サイトなっぷに記載させて頂きます。
DAYキャンプ扱いのプランですが、高額にはなりません。コーヒー代とプラン継続の為の場所代としての料金を少々頂く事になると思います。

執筆:カトウマサチカ

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