Time machine.未来の自分へ手紙を預ける。参加方法と背景。

Time machine.未来の自分へ手紙を預ける。参加方法と背景。

Time machine.時間と繋ぐ — 未来の自分へ手紙を預ける

静かに、未来とつながる時間。

10年前、私たちは「analog」という小さな店で、
“未来の自分たちへ”手紙を託しました。
それは埋められたカプセルではなく、未来への小さな灯でした。

そして2026年2月11日。
あの時の約束を開き、再び言葉たちと再会します。

その前夜にあたる CONNECT 2025(11月23日) では、
あなたにも “未来のあなた” への手紙を書いていただける場を用意しました。

企画の背景

物や情報が一瞬で消えていく時代に、
「言葉」だけが時間を超えて残るものだと、私たちは考えています。
この企画は、記録ではなく「思想としての記憶」を残すための実験です。

書かれた手紙はスタッフが預かり、
2026年11月23日、CONNECT の会場で封を開きます。
誰に見せる必要もありません。
それはあなただけが受け取る “未来からの返信” です。

参加方法

  1. CONNECT 2025 の会場で「未来の自分への手紙」を書く
    または、すでに書いてきたものをスタッフにお渡しください。
  2. 封筒にはご自身の名前と連絡先(メールでも可)を記入してください。
  3. 手紙はアルミ缶に入れて大切に保管します(実際に埋めません)。

料金はかかりません。必要なのは、ほんの少しの静かな時間だけです。

あなたの言葉が、未来の灯になる

この手紙は、単なるメッセージではなく「未来への対話」です。
いまのあなたが、どんな小さな想いでも書き残した時、
その言葉が来年のあなたを導く光になるかもしれません。

CONNECT は、そんな “思想の市場” であり続けたいと考えています。

🔗 開封日:2026年11月23日(CONNECT 2026 会場にて)

🕊 主催:HIMENOYU MOTHER. × analog reunion project

🕊あとがき — Time machine に寄せて


写真は実際にお預かりしている24通の手紙。

10年前、僕は「analog」という店で
24通の手紙をタイムカプセルに託しました。
先日、中の手紙が朽ちていないかを確認するために缶を開けました。
そして、自分が10年後の自分に向けて書いた手紙だけを開封しました。

そこには、たった一行、こう書かれていました。
「まだ苦しさの中にいるのか?」

封筒を開けた瞬間、
10年前の自分の声が、まるで今ここにいるかのように響きました。
その言葉は、懐かしさではなく、
“時間を超えた呼びかけ”として僕に届いたのです。

ユングは「共時性」という言葉で、
“意味のある偶然の一致”を語りました。
けれど、あの瞬間に感じたものは、偶然ではなく必然でした。
時間が、意味を介して再び動き出したように感じたのです。

僕がこの「Time machine. 時間と繋ぐ」という企画をつくったのは、
その“再び動き出す感覚”を、皆と分かち合いたいと思ったからです。

手紙は記録ではありません。
それは、時間を渡って戻ってくる小さなサインのようなもの。
書くことは、自分の中にある未来の種に触れる行為です。

この企画は、単なる手紙イベントではなく、
自分と時間を繋ぎ直すための思想実験です。
一年後、封を開けたとき、
あなたの中で何が再び動き出すのか。
それを僕も楽しみにしています。


手紙を書くことは、未来を“待つ”行為ではなく、
未来と“会いに行く”行為なのかもしれません。
そう思うと、時間は少しだけ優しく感じられます。

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