Fall

Fall

今よりももっと時代が未完成だった頃

僕らを動かしていたのは怒りのようなやりきれない想いだった。

理不尽な事、未成熟な社会の中で感じる違和感。

それを全面に出して生きている人々が多かったと思う。

 

この事業を始めてから数年が経った時の事

ある上場企業の店に配達に行った。

彼らはリニューアルオープンを翌日に控え殺気だっていた。

「お忙しい中すみません、納品に参りました。」

そこには僕よりも一回り若い、明らかにその場を任されている人が対応した。

 

高圧的な喋り方、あからさまに「業者が・・・」という態度

忙しい中での対応は誰でもそうなる。

しかし、その感情をこちらにぶつけてくるような態度。

そういうものに我慢ができず口論となった。

人を見下すような態度は「今後上手くやっていけない」という

僕の判断を決定付けるものだった。

 

人は、会社の看板を自分の力と同等のように誤解していく。

現代の人から見ればこの「みっともない」口論は不要だろう。

世の中はそんなもの。という半分諦めたような感覚

それが現代なのかもしれない。

 

正解を渡す時代。そこには失敗しながら積み上げるという

古い感覚はすでに存在していない。

企業も人も、余裕がないから正解を渡す。

 

そしてこのような人生ゲームを、真剣に、マジで受け止めてしまう自分。

オレはダサいな・・・と今日になって振り返るのだった。

 

人生の落とし穴。

その時に「だから人生は面白い」

そう思える人間になれたら・・・と思う毎日である。


今とは違う角度から。Gravity.

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