庭の見栄えが、少し騒がしくなってきた。
灰色だった景色が、いつの間にか色を持ちはじめ、
賑やかな場所へ変わっていく。
華やかではある。
けれど、草の伸びる速度には、ときどき恐怖を覚える。
枯葉を掃く季節は終わり、
今は草を抜きながら掃く季節になった。
鳥の囀りは楽しそうだ。
そう書くと、ただ自然が好きな人みたいだが、
夕方になるとカラスが大群でやってきて、
それはまるでヒッチコックの『鳥』のようで、
少しだけ不気味でもある。
庭は季節ごとに姿を変える。
人もまた、そんなふうに変わるのかもしれない。
人それぞれ、様々な人生がある。
けれど最近、僕は「たかが人生」と思うようになった。
短い一生の中で何を残せるか。
昔はそんなことを考えた。
けれど今は、何も残らないと思っている。
だから、評価はいらない。
誰かを評価せず、誰かに評価されず、
ただ、自分が良いと思うことをする。
もしかすると、
それが本来の人間の姿なのかもしれない。
自然をどう受け止めるか。
それもまた、人それぞれである。
今とは違う角度から。Gravity.