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ミツマル燻製所・手作りスモークチーズ・ロング(360g)
ミツマル燻製所・手作りスモークチーズ・ロング(360g)
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【スモークチーズ 360g】
― 火の香りが、暮らしを変える ―
1. 火と人、そして燻製の関係
人が火を扱うようになったのは、約100万年前とも言われています。火は単なる調理や暖をとる手段ではなく、“人を集める場”を生み出してきました。
焚き火を囲むという行為は、言葉がなくても通じ合える、太古からの“対話のかたち”です。
そして燻製という行為もまた、火と煙を使った、静かな「手間」と「時間」の文化。
わたしたちのスモークチーズは、そんな火との古くて新しい関係の中で、一つひとつ手作業で作られています。
2. 河津桜チップの香りとともに
燻製に使うのは、静岡県・河津町に咲く「河津桜」のチップ。通常のチップを独自にブレンドし、約12時間、じっくりと火を入れていきます。
燻製液や燻製剤は一切使わず、桜の香りと火の力に委ね、ゆっくりと時間をかけて仕上げます。
この時間は、効率のためではなく、「美味しさの記憶」を刻むための時間です。
3. 全工程が“人の手”によって行われる理由
創業は2003年。燻製釜の構造から考案し、燻製から真空包装まですべての工程を自社で一貫して行っています。
それは「手仕事の温度」が、チーズにそのまま伝わると信じているから。
生産量は限られますが、一つひとつ丁寧に届けることにこそ意味があると考えています。
4. おいしい食べ方のご提案
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スモークチーズのおむすび:細かく刻んだスモークチーズとおかか、醤油、黒ごまを混ぜて香り豊かなおむすびに。
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ピザ風チーズトースト:トーストにケチャップとスモークチーズをのせ、お好みでスモークベーコンやバジルを追加して焼くだけ。
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そのまま/焼いて:ワインと一緒にそのまま、あるいは軽く焼いて香りを立たせるのもおすすめ。
5. 暮らしの中に、火のある時間を
このスモークチーズは、暮らしの“ささやかな時間”の中にこそ似合うと私たちは考えています。
例えば、静かな夜に一人でワインを開ける瞬間。
あるいは、家族で過ごす何でもない休日の昼食に。
「火の気配」とともにある食べ物が、会話の速度をゆるめ、空気をやわらかくしてくれる。
そんな時間の一部になれたなら、これほど嬉しいことはありません。
6. 製品情報
- 種類別:プロセスチーズ
- 原材料:プロセスチーズ(国内製造)/乳化剤(乳成分含む)
- 内容量:360g
- 賞味期限:製造日より120日
- 保存方法:要冷蔵(10℃以下)
- 製造・販売者:静岡県裾野市久根118-7 ミツマル燻製所
- ※豚肉・卵・大豆を含む商品を製造しています。
7. 業務用/取扱実績
ハイアットリージェンシースピードウェイホテル様をはじめとする、多くの観光施設・お土産店、リゾートホテル、飲食店にてご採用いただいています。
業務用に関してはこちらをご覧ください>>
☆スーパーに並ぶ“スモークチーズ”との違いについて
スーパーで見かける「スモーク風味」のチーズの多くは、燻製液(香料)で風味付けをしただけのものです。
私たちのスモークチーズは、燻液を一切使用せず、河津桜のチップによって12時間かけて燻す、手作業の燻製。
「噛むたびに香りが立ち上がる」芯まで染み込んだ、本物の味わいです。
【1】スモーク(燻製)の文化と、世界的背景
- 起源:紀元前1万年、旧石器時代末期のヨーロッパで保存技術として始まったとされます。
- 北欧・ドイツ・東欧圏:魚やソーセージなどの伝統燻製文化。
- アメリカ南部:オークやヒッコリーを用いた長時間スモークの肉料理。
- アジア:中国の茶燻、韓国・台湾の燻製卵や鶏肉。
- 日本:アイヌの鮭の燻製、明治期以降の西洋製法の導入。
【2】なぜ、人は火を囲むのか?
― 火と人の関係性に深く根ざした“集う”という行為 ―
人が火を扱うようになったのは、約100万年前。
調理や暖房といった実用のためだけでなく、火は「言葉の前の言葉」として、人と人をつなげてきました。
焚き火の前では、誰もがゆっくりと話すようになります。視線は火に落ち、心は解きほぐされる。
この現象には、心理学的にも“緊張緩和”の効果があるとされています。
火のゆらぎ、パチパチと弾ける音、暖かさ。
それらすべてが、私たちの本能を安心させるのです。
つまり、火を囲むという行為は、太古から続く“対話のプロトコル”とも言えるもの。
だからこそ、焚き火や燻製といった文化が、世界中でいま再び見直されているのかもしれません。
【3】なぜチーズを燻すのか?
― チーズと燻製が結びついた、文化と風土の物語 ―
チーズの歴史は、家畜化が始まった紀元前8000年にさかのぼります。
古代メソポタミアでは、すでに保存食として発展していたチーズ。
一方、燻製は寒冷地における「保存と香り」の知恵として育まれてきました。
この2つが出会ったのは、ヨーロッパ北部やアルプス周辺の地域。
寒さと湿度、豊富な乳製品と森の木々が、燻製されたチーズという食文化を生み出しました。
日本では明治以降、西洋文化とともにチーズやハムの技法が伝わり、
やがて独自の“香りの嗜好”が融合していきました。
私たちのスモークチーズも、まさにその流れの中にあります。
桜のチップを使うという、日本独自の美意識。
そして冷燻という静かな製法。
それは、「海外の伝統」と「日本の感性」が織り重なる、
現代の小さなクラフト文化とも言えるのです。
【4】“香り”はどうして記憶に残るのか?
― 煙と記憶と、あなたの五感のつながり ―
「香りを嗅いだ瞬間に、あの時の情景がよみがえった」
そんな経験、きっと誰にもあるはずです。
これは科学的にも明らかな現象で、
嗅覚だけが脳の“記憶”や“感情”をつかさどる部位(大脳辺縁系)に直接つながっているためです。
つまり、“香りは最も感情に近い知覚”なのです。
だから、スモークの香りは単なる風味ではなく、
人の記憶に寄り添い、その場の空気ごと包み込む力を持っています。
河津桜の香りに包まれたこのスモークチーズもまた、
「ある夜の会話」や「休日の風景」と共に、
あなたの記憶の片隅に残る食べ物になるかもしれません。
* ご注意 要冷蔵商品と通常商品の同梱はできません。
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